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更新日:
 2009年1月3日






◎観光地バリ島で狂犬病、9千匹にワクチン接種へ(2008年12月22日、産経新聞)
 日本人旅行者などに人気の世界的な観光地インドネシア・バリ島で初めてとみられる狂犬病の感染が確認され、4人が死亡したことから、当局は約9000匹もの犬にワクチン接種を開始するなど感染拡大防止に躍起となっている。
 バリ島では今年9月から11月にかけて、犬にかまれて4人が死亡。11月29日に狂犬病に感染している犬が確認され、急きょ野犬の捕獲作戦などを実施した。
 ビーチリゾートで有名なクタなどを抱えるバドゥン県の保健当局者は「島で狂犬病が出たとは聞いたことがなく、今回が初めてだろう。政府も住民もみんなショックを受けている」と話す。
 今月20日からは南クタにある8つの村の飼い犬約3000匹を対象にワクチン接種を開始。約210人の獣医師を動員し、他の地域でも同様の接種を行って計約9000匹に接種する見込み。さらに3カ月後に再度、接種を行い、半年後に狂犬病の感染の有無を調査する予定という。

◎狂犬病の死者相次ぎ犬・猫1万匹殺す、中国・雲南省(2008年10月25日、朝日新聞)
 【北京=峯村健司】中国紙、都市時報によると、中国雲南省弥勒県で狂犬病による死者が相次いだため、地元当局が病気が発生した半径5キロ以内にいるすべての犬と猫を殺す指示を出した。すでに約1万1千匹が殺されているが、「ワクチンを打った犬まで殺すのはやり過ぎだ」と住民から不満の声が上がっている。
 弥勒県では今年7月以来、6人が死亡している。県内の約8万4千匹の犬は免疫の注射を打っているが、県当局は「人命がペットより重要なのは当然で、ウイルスがワクチンの効かないタイプに変異する危険性がある」として、動物防疫法に基づき一律に殺すことを決めた。

◎狂犬病相次ぎ、犬1万匹捕殺、中国雲南省(2008年10月25日、産経新聞)
 25日付の中国紙、新京報によると、中国雲南省弥勒(みろく)県で狂犬病による死者が相次ぎ、当局がこのほど、県内の犬と猫をすべて捕らえて殺すよう指示を出した。県内では9万匹以上の犬が飼われているが、すでに1万1500匹が殺されたという。
 弥勒県で最初に狂犬病の死者が出たのは今年7月で、これまでに6人が死亡。県内の犬約8万4000匹は免疫の注射を打っており、住民からは「犬がいなければ防犯に困る」と不満も出ているが、県当局者は「ウイルスが(免疫効果のないタイプに)変異する可能性もあり、動物防疫法に基づき一律に捕殺する」と説明している。

◎20年までに狂犬病撲滅へ、比上院議員が法案提出(2006年11月26日、読売新聞)
 フィリピンから帰国した日本人男性2人が狂犬病を発症、うち1人が死亡した問題を受け、フィリピンのカエタノ上院議員は24日、2020年までの国内の狂犬病撲滅を目指し、飼い主にペット犬の登録・予防接種などを義務づける法案を上院に提出した。
 同法案は、ペット犬の自治体への登録や予防接種を怠った飼い主に、罰金2000ペソ(約4600円)の支払いを命じるほか、野良犬や予防接種を受けていない犬の収容場所を主な市町に設置するという内容。また、関連機関が連携し、犬の集団予防接種の実施や狂犬病に関する情報提供・予防教育を徹底する。
 保健省によると、フィリピンで発症した狂犬病は、9割近くがペット犬に起因する。屋外で放し飼いにされているペット犬が多いためで、飼い主の責任を明確にすることが、狂犬病対策のカギを握るとみられる。(マニラ・遠藤富美子)

◎狂犬病発病の60歳代男性が死亡、フィリピンで感染(2006年11月16日、読売新聞)
 京都市は17日、フィリピンで8月末に犬にかまれて狂犬病を発病し、意識不明の重体だった同市内の60歳代の男性が同日未明に死亡した、と発表した。
 同市などによると、男性は今月1日に帰国し、13日に水や風を恐れるなど狂犬病特有の症状が出たため、同市内の病院に入院していた。
 国内で狂犬病患者が出たのは36年ぶり。

◎京都の男性が狂犬病発症、比で感染、1970年以来(2006年11月16日、産経新聞)
 厚生労働省は16日、京都市内の60代の男性が狂犬病を発症し、意識不明の重体になっていると発表した。男性は8月、フィリピンで犬に手をかまれて感染、11月1日に帰国後発症したという。国内での人の感染例は1954年を最後になく、海外で感染した日本人が帰国後発症したのは、1970年にネパールから帰った男性以来。
 厚労省は「人から人への感染は通常ない」とした上で、16日付で海外の流行地域に渡航する人への注意喚起を自治体などに通知した。
 厚労省によると、京都市の男性は9日から風邪のような症状を訴え、13日になって幻覚症状や、水や風を怖がる狂犬病の特徴的な症状が現れて入院した。国立感染症研究所の検査で、16日に狂犬病ウイルスが検出された。
 男性は8月末、フィリピンの「マニラから相当離れたいなか」で野良犬に手をかまれたという。フィリピンは狂犬病の流行地域の1つで2004年には248人が死亡している。
 感染後でもワクチンを接種すれば発症を抑えることができるが、男性は接種を受けなかったらしい。感染から発症までの潜伏期間は1−3カ月程度とされ、帰国時に自覚症状はなかったという。
 狂犬病は、感染した犬などの哺乳(ほにゅう)類にかまれることで人に感染。発症するとほぼ100%死亡するとされる。日本や英国などを除いて、現在も世界各地で流行しており、WHOは04年に世界で約5万5000人が死亡したと推計している。

◎36年ぶり狂犬病発症、京都の男性が比でかまれ重体(2006年11月16日、読売新聞)
 厚生労働省は16日、京都市の60歳代の男性がフィリピンで犬にかまれ、帰国後に狂犬病を発症したと発表した。
 男性は意識不明の重体。日本人が国内で狂犬病を発症したのは、1970年にネパールを旅行後に発症した男性以来36年ぶり。
 厚労省は「通常は人から人に感染しない」と感染拡大の恐れはないとしている。
 厚労省によると、男性はフィリピン滞在中の8月末、野良犬に手をかまれ、11月1日に帰国。9日に風邪のような症状が出て、京都市内の病院を受診。
 その後、幻覚症状、水や風を怖がるなど狂犬病特有の症状が出た。国立感染症研究所が調べたところ、男性の唾液(だえき)から狂犬病ウイルスが見つかった。
 狂犬病は人獣共通感染症で、アジアでは犬が主な感染源。有効な治療法がなく、発症すると100%死に至るという。かまれてすぐにワクチン接種を受ければ、ほぼ100%助かるが、この男性は接種していなかったとみられる。
 国内で犬にかまれて狂犬病を発症した人は、55年以来おらず、狂犬病の犬も57年以降見つかっていない。
 厚労省結核感染症課は「国内では犬のワクチン接種が義務づけられている。流行地域では動物に近寄らず、もしかまれたらすぐにワクチンを接種してもらいたい」としており、16日、検疫所や自治体、日本医師会、旅行会社などに対し、狂犬病の流行地域への渡航者に注意を促すよう通知した。

◎狂犬病の上陸防げ!ブームで輸入急増、子犬の輸入禁止(2004年7月21日、読売新聞)
 中国などアジア各国で狂犬病が多発していることを受け、農水省は20日、専門家による検討会を開き、狂犬病発生国からの生後10か月未満の子犬の輸入を、早ければ来夏から禁止することを決めた。
 狂犬病予防法の省令を改正して対応するが、それまでの間、同省は、発生国からの輸入自粛を業者などに求め、水際での「狂犬病の上陸阻止」に全力を注ぐ考えだ。
 狂犬病は人を含めた全哺乳(ほにゅう)類に感染し、発病すると、死亡率はほぼ100%。国内では1957年以降、犬や人への感染は確認されていないが、世界では人への感染で毎年、約3万5000―5万人が死亡しているとされる。特に中国では、2001年に年間約850人だった死者が、2003年は1―9月だけで約1300人に増えた。
 同省によると、現在、日本に犬を輸出している約90の国・地域のうち、未発生国はオーストラリアやスウェーデンなど13の国・地域。
 岐阜大の源宣之教授(人獣共通感染症)は「世界の発生状況を考えると、いつ国内に病気が侵入してもおかしくない」と話す。
 日本では、飼い犬への狂犬病の予防接種が義務付けられているが、厚生労働省研究班の調査では、犬への接種率は5割を下回っているとされる。源教授は「日本では長年発生がなく、過去の病気という意識が強い」と、危機意識の薄さを指摘する。
 最近のペットブームで、犬の輸入は増加傾向にあり、2003年の輸入頭数は、前年比約4割増の約1万7000頭に上った。最大の輸入先の米国も発生国だ。予防接種をしても効果が薄いとされる生後4か月未満の子犬も約4600頭含まれており、このうち発生国から輸入された子犬は770頭いた。
 こうした状況から、検討会ではまず、犬の輸入までの手続きを強化することにした。狂犬病発生国から子犬を輸入する場合、これまで1回だった予防接種を、生後3か月から1か月間隔で2回実施。接種効果が基準を満たした場合、狂犬病の潜伏期間である6か月間待機させた後、輸入を認めるようにした。
 この制度では、発生国からは最短で生後10か月以上の犬しか輸入出来なくなる。一方で、この手続きを踏めば、狂犬病発生国から輸入する場合でも、即日、検疫を通過出来るようにした。現在のシステムでは、潜伏期間中の犬が入り込むのを防ぐため、検疫所に14〜180日間、留め置かれている。
 また、同省は、輸入犬の皮下にマイクロチップを埋め込むなど、個体識別を徹底する対策についても、輸出国と連携して、年内にも実施することを決定。生年月日や品種、毛色などが記録されたマイクロチップを予防接種前に取り付け、検疫時に読み取って健康証明書と照合する。

◎狂犬病感染者からの臓器移植、米で4人目の死者(2004年7月10日、読売新聞)
 【ワシントン=笹沢教一】米国で狂犬病に感染した脳死臓器提供者から移植を受けた患者が相次いで死亡した問題で、米疾病対策センター(CDC)は9日、この提供者からテキサス州の病院で動脈を移植された別の患者が先月初めに死亡していたことを明らかにした。
 一連の移植感染による死者は4人目。CDCによると、4人目の患者は、今年5月にテキサス州ダラスのベイラー大付属病院で動脈を移植され、狂犬病とみられる脳神経の障害を起こして死亡。

◎感染死:臓器移植で狂犬病、3人死亡、米国(2004年7月3日、毎日新聞)
 【ワシントン河野俊史】米疾病対策センター(CDC)は1日、狂犬病に感染した臓器提供者(ドナー)から移植手術を受けた患者3人が相次いで死亡したことを明らかにした。解剖の結果、いずれも狂犬病に感染していたことが確認された。臓器移植による狂犬病の感染が確認されたのは米国で初めて。ドナーが感染していたことは移植前には分かっておらず、CDCなど衛生当局は対応に苦慮している。
 発表によると、ドナーはアーカンソー州の男性で、テキサス州の病院で脳死と判定された後、肺と腎臓、肝臓が摘出され、5月4日に4人の待機患者に移植された。1人は移植手術中に死亡したが、6月7日から21日にかけて他の3人も相次いで死亡した。手術中に死亡した患者は狂犬病が死因ではなかった。
 ドナーは死亡当時、狂犬病の症状が表れておらず、移植前に特別な検査は受けていなかった。CDCによると、狂犬病はドナーの適格審査の項目には含まれていない。これまで角膜移植で狂犬病が感染した例は報告されているが、臓器移植では前例がないという。
 日本臓器移植ネットワークは現在、HIV(エイズウイルス)やB型肝炎、C型肝炎などのウイルスについて、移植ドナーの検査を実施しているが、狂犬病は含まれていない。同ネットは「海外での伝染病の発生状況により、渡航歴を調べるなどの対策はこれまでも取っている。今後の米国での発生状況を見守りたい」と話している。

・潜伏期間幅大きい:杉山誠・岐阜大教授(人獣共通感染症)の話
 狂犬病は犬だけでなく、キツネやコウモリなどと濃厚な接触があれば、かまれなくても感染することがある。平均潜伏期間は約1カ月だが、1週間から数年の場合も報告されており、幅が大きい。感染者の神経細胞にはウイルスが大量に存在するため、移植で感染することは十分考えられる。感染予防のため、原因不明の神経症状があるドナーからの移植は避けなければならない。

・狂犬病
 ウイルスによって感染する伝染病で、特にイヌ科の動物が感染しやすい。キツネやオオカミ、スカンクなどの発症例もある。治療法はなく、感染した動物は凶暴化した後、全身麻痺(まひ)で死ぬ。人には狂犬病の犬などにかまれることによって感染する。感染直後にワクチンを打てば治癒するが、ウイルスが中枢神経に達して発病すると治療法はない。日本では1957年以来発生していない。

◎臓器移植で「狂犬病死」3人、米でウイルス検査せず(2004年7月2日、読売新聞)
 【ワシントン=笹沢教一】米疾病対策センター(CDC)は1日、1人の臓器提供者から肝臓や腎臓の移植を受けた3人が狂犬病に感染して死亡したと発表した。
 米国で臓器移植に伴う急性の感染症で死亡した例は初めて。米国では、臓器提供時に狂犬病ウイルスを確認する検査は行われておらず、波紋を広げている。
 CDCは、同じ提供者の角膜などの組織が提供ルートに乗っていないか、確認を急ぐとともに、地元の保健当局とともに移植時の検査体制が十分だったかどうかを調べている。
 CDCによると、5月4日にアーカンソー州の提供者から肝臓と2つの腎臓、両肺が計4人に提供され、このうち肝臓と腎臓を1つずつ移植された3人が6月7日から21日にかけて、狂犬病ウイルスによる感染症で相次いで死亡した。肺移植を受けた患者は手術中に死亡している。
 提供者は脳出血で脳死状態になったが、その際、狂犬病の症状は示しておらず、特段の検査は行われなかったという。

◎狂犬病:臓器提供者から感染、米で3人死亡(2004年7月2日、毎日新聞)
 【ワシントン河野俊史】米疾病対策センター(CDC)は1日、狂犬病に感染した臓器提供者(ドナー)から移植手術を受けた患者3人が相次いで死亡したことを明らかにした。解剖の結果、いずれも狂犬病に感染していたことが確認された。臓器移植による狂犬病の感染が確認されたのは米国で初めて。ドナーが感染していたことは移植前には分かっておらず、CDCなど衛生当局は対応に苦慮している。
 発表によると、ドナーはアーカンソー州の男性で、テキサス州の病院で脳死と判定された後、肺と腎臓、肝臓が摘出され、5月4日に4人の待機患者に移植された。1人は移植手術中に死亡したが、6月7日から21日にかけて他の3人も相次いで死亡した。手術中に死亡した患者は狂犬病が死因ではなかった。
 ドナーは死亡当時、狂犬病の症状が表れておらず、移植前に特別な検査は受けていなかった。CDCによると、狂犬病はドナーの適格審査の項目には含まれていない。これまで角膜移植で狂犬病が感染した例は報告されているが、臓器移植では前例がないという。
 日本臓器移植ネットワークは現在、HIV(エイズウイルス)やB型肝炎、C型肝炎などのウイルスについて、移植ドナーの検査を実施しているが、狂犬病は含まれていない。同ネットは「海外での伝染病の発生状況により、渡航歴を調べるなどの対策はこれまでも取っている。今後の米国での発生状況を見守りたい」と話している。

・杉山誠・岐阜大教授(人獣共通感染症)の話
 狂犬病は犬だけでなく、キツネやコウモリなどと濃厚な接触があれば、かまれなくても感染することがある。平均の潜伏期間は約1カ月だが、潜伏期間が1週間から数年の場合も報告されており、幅が大きい。感染者の神経細胞にはウイルスが大量に存在するため、移植で感染することは十分考えられる。狂犬病感染予防のため、原因不明の神経症状があるドナーからの移植は避けなければならない。

【ことば】狂犬病
 ウイルスによって感染する伝染病で、特にイヌ科の動物が感染しやすい。キツネやオオカミ、スカンクなどの発症例もある。治療法はなく、感染した動物は凶暴化した後、全身麻痺(まひ)で死ぬ。人には狂犬病の犬などにかまれることによって感染する。感染直後にワクチンを打てば治癒するが、ウイルスが中枢神経に達して発病すると治療法はない。水を見ただけで、のどの筋肉のけいれんを起こすため、恐水病とも言われる。
 日本では1957年以来発生していない。狂犬病予防法では、犬の飼い主は毎年1回、狂犬病の予防注射を受けさせなければならない。97年の世界保健機構(WHO)の報告によると、動物の狂犬病は116カ国で発生している。日本は犬を輸入する際、狂犬病の検疫を義務付けている。




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