コンプレッサの吐出空気量

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更新日:
 2011年1月14日




◎コンプレッサの吐出空気量

 コンプレッサの吐出空気量は、一般に、標準吸い込み状態(圧力0.1013MPa、温度20℃、相対湿度65%)の空気量を表記しています。

 圧縮空気を使用する機器の空気使用量が500N L/minと記載されている場合、コンプレッサのカタログにある吐出空気量とは同じではないので、注意が必要です。
 ここで500NL/minとは、基準状態(圧力0.1013MPa、温度0℃、湿度0%)の空気が毎分500リットル流れるという意味です。基準となる空気の状態が異なりますので、下記の方法で空気量の換算を行う必要があります。

 空気圧機器のカタログや見積仕様書の使用空気量に基準状態(NL/min、Nm3/minなど)の指定がある場合、この値に係数1.079を乗じてコンプレッサの吐出し空気量(カタログ記載値)に換算します。

 500NL/min × 1.079 = 540L/min(= コンプレッサの必要吐出空気量)

 したがって、500NL/minの空気量を要求された場合は、カタログ値で540L/min以上のコンプレッサを選定する必要があります。

 一方、コンプレッサの吐出空気量(カタログ記載値)を基準状態の空気量(NL/min)に換算する場合は、係数0.926を乗じます。

 コンプレッサの吐出空気量が540L/minの時、これを基準状態の空気量(NL/min)に換算する場合は、下記のようになります。

 540NL/min × 0.926 = 500NL/min(= 基準状態の空気量)

 すなわち、カタログ記載の吐出空気量より、約7%少なくなります。



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