サングラスのお話

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更新日:
 2011年1月23日





◎サングラス(1995年11月10日)

 サングラスは、まぶしさと有害光から目を保護することが本来の目的ですが、眩しさを遮るだけのものでは、逆に目を痛める原因となってしまいます。
 目は明るいところでは虹彩(こうさい)が開いて瞳孔(どうこう)が小さくなり、目に入る光量を減らしています。逆に、暗いところでは虹彩が閉じて瞳孔が大きくなり、目に入る光量を増やそうとします。
 眼球の色がついている部分を「虹彩」、その真ん中にある、通常「黒目」と呼ばれている部分を「瞳孔」といいます。普通は、この瞳孔が大きくなったり小さくなったりしているように見えますが、実際には虹彩が伸び縮みをして、光の量を調整しています。カメラにたとえると、虹彩は絞りに相当します。ヒトの目の場合、瞳孔の大きさは2〜6mmの間で変化します。
 サングラスをかけると、目に入る光量が減るため、瞳孔が開きます。この時、紫外線や赤外線などの有害光線を遮断する機能を持たないサングラス・レンズを使用していると、これらの有害光線によって目を痛めることになるそうです。
 ちなみに可視光線よりも波長が短いものが紫外線、長いものが赤外線です。紫外線は角膜(黒目)、水晶体を痛めつけ、白内障の原因になるそうです。また、赤外線は網膜を痛めつけるそうです。
 日本では、紫外線は4月頃から強くなり、6月、7月にピークを迎え、9月頃までが要注意時期だそうです。しかし、雪国では雪の照り返しがありますので、冬場でも紫外線が強いため、対策をした方が良いようです。また、1日の中で紫外線が強い時間帯は午前10時頃から午後2時頃だそうです。
 眼鏡レンズで完全にカットできるのは紫外線のみで、赤外線は減光されるだけだそうです。紫外線カットというだけで安心してはいけないようです。また、光はレンズの周りからも入ってくるため、少し大きめのサングラスで、顔に沿うようにカーブしているもの良いようです。サングラスは、ファッション性も重要ですが、レンズに関しては有害光線をカットできるものを選ぶことが必要なようです。



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