体感温度のお話

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更新日:
 2010年9月23日



◎体感温度
 寒さや暑さを強調する時によく使われる「体感温度」という数値があります。体感温度には、気温の他に風速、湿度、日射、体温、服装などが影響すると考えられています。算出法は、いくつもありますが、比較的、計算しやすく、よく使われているのがミスナール法とリンケ法です。ミスナール法は湿度に着目しており、リンケの式は風速に着目しています。

 ミスナール体感温度(℃)=T −(1/2.3)×(T−10)×(0.8−H/100)

 リンケ体感温度(℃)=T−4×√V

 ここでTは気温(℃)、Hは湿度(%)、Vは風速(m/s)です。

 ミスナール法は無風状態での湿度による体感温度の変化を、リンケ法は湿度を考慮せず、また日射がない状態での体感温度の変化を数式化したものです。主に、ミスナール法は蒸し暑さを表現する場合に、リンケ法は寒さを表現する場合に使われています。
 ただし、低温では高温の場合ほど湿度が体感温度に影響をもたらさないことや、上記の式では体感温度に重要な日照の影響が無視されているなどの問題もあります。



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