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更新日:
2013年2月26日
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◎長寿の祝い
長寿を祝う節目の年齢に応じて様々な名前がつけられ、「賀寿(がじゅ)」として、お祝いをされてきました。下記に、長寿の祝いの名称と由来をまとめました。
長寿の祝いは、もともと数え年で行われていましたが、現在では、満年齢で祝う人が多いようです。
◎満60歳(数え61歳):還暦(かんれき)
陰陽五行説では、十干(甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸)と十二支(子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥)の組合せが60通りあります。このため、干支は60年で一回りして、元に戻り(還る)ます。
すなわち、数え年61歳(満60歳)の時、その人が生まれた年の干支がまた戻って来ます。そこで、数え61歳を「還暦」と呼び、長寿であることを神に感謝し、祝う行事となったようです。「本卦還り(ほんけがえり)」とも言います。
日本では、還暦の祝いに、本人に赤色の衣服(頭巾やちゃんちゃんこなど)を贈ることが多いようです。かつては魔除けの意味で産着に赤色が使われていたため、生まれた時に帰るという意味で、この慣習ができたようです。
◎満69歳(数え70歳):古稀(希)(こき)
中国の詩人、杜甫の「人生七十(しちじゅう)古来稀なり」という詩の一節から、こう呼ばれるようになったと言われています。
◎満76歳(数え77歳):喜寿(きじゅ)
「喜」の草書体が、「七十七」に見える所から、七十七歳の別称となったようです。「喜の字の祝い」とか、「喜の祝い」などとも言うようです。
◎満79歳(数え80歳):傘寿(さんじゅ)
「傘」の字を略した形が「八」と「十」に見える所から、八十歳の別称となったようです。
◎満87歳(数え88歳):米寿(べいじゅ)
「八十八」を一つの字にすると「米」になることから、八十八歳の別称となったようです。「米(よね)の祝い」などとも言うようです。
◎満89歳(数え90歳):卒寿(そつじゅ)
「卒」を略した字の「卆」が、「九十」に見える所から、九十歳の別称となったようです。
◎満98歳(数え99歳):白寿(はくじゅ)
「百」の字から、一つ目の画を取ると「白」になることから、九十九歳の別称となったようです。
◎満99歳(数え100歳):紀寿(きじゅ)、百寿(ももじゅ)
「100年=一世紀」ということから、世紀の「紀」をとって「紀寿(きじゅ)」と呼ぶという説があります。
一方、「百」を「モモ」と読むことから、そのまま「百寿(ももじゅ)」とする説もあるようです。百寿のお祝いは「百賀(ももが)の祝い」とも言うようです。また、100歳以降は、「百一賀の祝い」「百二賀の祝い」と毎年祝うこともあるようです。
◎満107歳(数え108歳):茶寿(ちゃじゅ)
「茶」の字は、冠部分に「十」が二つ、旁に「八十八」があり、これらを足すと「百八」になることから、百八歳の別称となったようです。
◎満110歳(数え111歳):皇寿(こうじゅ)
「皇」の字を分解すると「白」、「一」、「十」、「一」となり、組み合わせ直すと「百十一」となることから「百十一」の別称になったとする説があります。
一方、同じように分解した後、「白」が「白寿」の時の考え方を応用して「九十九」(百から一を取った「九十九」と考える)、「王」の字を「十」と「二」とし、これらを足した合計が「百十一」になることから、百十一歳の別称としたという説もあるようです。
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