コーヒーの木の話
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更新日:
 2014年12月17日


◎コーヒーの木
 コーヒー豆は、コーヒーノキの種子です。コーヒーノキは、アカネ科コーヒーノキ属(コーヒー属、コフィア属)に属する植物の総称で、主に栽培種(アラビカコーヒーノキとロブスタコーヒーノキなど)を指します。また、多数の野生種がアフリカ大陸西部~中部からマダガスカル島と周辺諸島にかけて分布しています。
 コーヒーノキは、常緑で光沢を帯びた葉を持っています。発芽から3~5年で、ジャスミンのような香りのする白い花が咲くようになります。花は開花して2~3日でしぼんでしまいますが、やがて楕円形の鮮やかな赤から紫、または黄色の実をつけます。完熟すると赤くなり、サクランボに似ているところから“コーヒーチェリー”と呼ばれます。
 実の中には種子が2個(まれに1個のものもある)、向かい合わせに入っています。この種子を取り出し、精製したものを生豆(なままめ)と言い、この生豆を焙煎したものが、通常、私たちが見る茶色いコーヒー豆です。商品作物として熱帯地方で大規模に栽培されているほか、観葉植物としても鉢植えなどで利用されています。
 樹高は9〜12mに達しますが、農園では実の採取に適した3~3.5m程度で管理されています。コーヒーノキ属には4亜属66種が含まれていますが、栽培されているのは10種類ほどです。本格的な栽培は17世紀以降で、栽培種の原産地はアフリカ大陸中部で、エチオピアのアビシニア高原やコンゴ、西アフリカが知られています。




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