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更新日:
2009年1月28日
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・日本の色の表現
昔、日本には色を表す言葉は4つしかありませんでした。その色は「赤」、「青」、「黒」、「白」の4色です。色を表す言葉に「〜い」、「まっ〜」が同時に付く色だけが、昔からある色の表現です。
近世以降は、色の表現も豊富になってきます。青系だけでも、青、藍、紺、浅黄、水色、空色、瑠璃色、青磁色など、いろいろな表現があります。これは、日本人の色別感覚が発達していて、中間色を好む性向を反映していると言われています。
これは虹の色の表現を比較することによって、明らかになります。日本では、虹は七色ですが、欧米では、六色と言われています。すなわち、欧米では「藍」と「紫」が一つの色と見られていることが原因です。
・青と緑
野菜は緑色でも「青物」と言いますが、これは「青」に「若い」とか、「みずみずしい」という意味があるためです。
また、自然界の緑は「青」と表現されることが多いようです。青紫蘇(しそ)、青蛙、青柳、青田、青竹、青葉、青梅、青海苔など、「青」を使った表現は沢山あります。これは、昔の日本には、「緑」という色がなく、全て「青」と呼んでいたためであることも原因であると考えられます。
日本で青と緑がはっきり区別されるようになったのは意外と新しく、昭和26年の学習指導要領で青と緑の区別をしてからだと言われています。
・色ではないのに「色」がつく言葉
例えば、音色、声色、顔色などのことです。日本語の「色」と言う言葉には、もともと「調子」、「響き」と言う意味があり、これらの言葉は、それらの意味で「色」と言う言葉が使われています。
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