宝石のお話
  メニュー

 TOPページ 

 日本情報 

 海外事情 

 辞典 

 粉体用語辞典 

 医学の話 

 科学の話 

 食品の話 

 知識の宝箱 

 メモ帳 

  



更新日:
 2008年6月28日






 「宝石」とは、『天然の鉱物で、産出量が少なく、硬質で色が美しく光沢に富み、装飾用として珍重されるもの』を指します。
 ここで「鉱物」とは、『天然に産する無機物』を意味します。『通常、ほぼ一定の化学組成と、通常、ほぼ一定の結晶構造を持つ固体状物質』です。また、『まれに、非晶質のものや、液体(水銀)もあります。』
 この「無機物」とは、『有機物ではないもの』です。そして「有機物」とは、『生物体を構成・組織する、炭素を主な成分とする物質』のことです。
 ここで、鉱物に限定されると、真珠は宝石でなくなってしまいます。また、炭素を主成分とするものを除外すると、ダイヤモンドが除外されてしまいます。
 つまり、実際のところ宝石とは、「キラキラ光って装飾に珍重され、高値で取引されるもの」ってことでしょうか。この定義だと、ダイヤモンドのニセモノ(例えば、ガラス)を高値で取引したら、それも宝石になってしまいます。しかし、これは間違いではないと思います。
 少なくとも、ダイヤモンドのニセモノを高値で購入した人は、「宝石」と認識して購入したのですから、それは、その人にとっては「宝石」なのだと思います。鑑定家などの専門家に聞いて、「ニセモノ」と認識した時になって初めて「宝石」が「ニセモノ」になり、その人にとっての価値が変わってしまうのではないでしょうか。
 結局、物の価値というのは、購入する側の人がどのような価値を認めるか、であって、売る側の価値観とは関係ないのではないでしょうか。物を売り買いする、というのは、売る側と買う側の価格が折り合ったところが、取引額になるだけのことですから、買う時の値段を決めるのは、買う側ではないかと思います。興味がない人からすれば、「ただの石ころに大金を払うなんて」と思うのですが、売る側からすれば、「ただの石ころを加工して、磨いて、宝石にしたんだ」ってことになります。でも、その加工費に比べても、売値が高すぎるとは思いますが。「宝石」の話だったのですが、少し、横道にそれてしまいました。
 現在、約4、000種類の鉱物が発見されていますが、一般的な宝石に利用されている鉱物(鉱物グループ)の数は30程度です。宝石に加工される鉱物には、次の3つの条件が求められています。
 (1)色彩、透明度、光沢、模様などが優れていて美しい。
 (2)キズがつきにくく、丈夫で、美しさを保つ耐久性がある。
 (3)産出量が少なく、入手が困難で、希少価値がある。
 美しさという価値観は主観的なものであり、個人や人種によって異なります。例えば、ヒスイ(翡翠)は、日本と中国で人気の宝石ですが、西洋では、ただの石として取り扱われています。また、ブラジルでは、アメシストは人気が低いので、加熱処理を行って、シトリンに変えています。
 宝石は装飾品として使用されますので、ある程度、硬いことが必要です。軟らかい宝石は、取り扱いに注意が必要です。また、光(紫外線)の影響で退色するような鉱物も、宝石には不向きです。
 美しくて耐久性のある鉱物は宝石として利用することが出来ますが、存在量が多いと宝石としての価値は低くなります。そのため、量産が可能な合成宝石(人工宝石)は、天然宝石よりも価格が安くなっています。まあ、これは価格の問題なので、売る側の都合で、どうにでもなるのでしょうが。

◎世界の七大宝石 
 一般に、ダイヤモンド、ルビー、サファイア、エメラルド、真珠が五大宝石と言われています。これらにアレキサンドライトと翡翠を加えて七大宝石と呼ばれています。オパールや水晶が入る場合もあるようです。

誕生石 
 誕生石とは、生まれた月に当てて定めた宝石です。誕生石は18世紀にポーランドの宝石商によって考案されました。当初、利用される宝石は宝石商によって異なっていました。

◎宝石 
アクアマリン 
アメシスト 
アレキサンドライト 
エメラルド 
オパール 
ガーネット 
サファイア 
ジルコン 
真珠 
水晶 
ダイヤモンド 
トパーズ 
パパラチア 
ヒスイ 
ペリドット 
ルビー 



inserted by FC2 system