オパールのお話
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2008年5月10日


◎オパール(Opal)
 10月の誕生石にされています。和名は蛋白石(たんぱくせき)です。結晶系は非晶質で珪酸の微球粒子の立方配列です。化学式はSiO2・nH2Oです。硬度は5.5〜6.5、比重は1.99〜2.25です。屈折率は1.44〜1.47です。真珠のような光沢をもつ、半透明の鉱物です。白、黄、紅、緑、青などの色を呈します。光の具合で異なる色を生ずるのが特色です。
 オパールの名前の由来は、ラテン語の宝石を意味する『opalus(オパルス)』ですが、その『opalus』という言葉自体が、古代サンスクリット語で宝石、貴重な石を意味する『upala(ウパラ=ウパーラともいう)』から派生した言葉です。
 一般に、水晶とは無色透明の結晶を指し、透明度が劣るものは石英と呼びます。鉱物の中では、もっともありふれたものであり、地球(地殻)の約60%はこのSiO2で形成されています。それが不純物がなく結晶化したものが水晶で、そのときに結晶化せず、水分を含んだ状態で、組成されたものがオパールなのです。
 一般的に、オパールには虹色に輝く遊色効果(プレイ・オブ・カラー)というものが見られ、これがオパールの特徴になっています。この効果から、オパールは希望の証だとされてきました。古代ローマ人は、この宝石をキューピット石(恋愛を取り持つ石)と呼んでいたそうです。現在では、日本人がオパール消費のほとんどを占めるくらい日本で大人気の宝石です。
 オパールは、@乾燥に弱い、A衝撃に弱い、の点に注意する必要があります。保管の際は、乾燥する場所に保管してはいけません。光や日光に晒される場所には置かないように気をつけないといけません。また、衝撃に非常に弱いため、何かにぶつけたり、こすったりすることがないように注意が必要です。
 オパールには、色々な種類があります。主に、色や産地などで区分されています。




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