さざれ石の話
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更新日:
 2014年12月17日






◎さざれ石
 さざれ石は漢字で「細石」と書き、もともとは小さな石(細かい石、小石)を意味しています。君が代の歌詞には「さざれ石の巌(いわお)となりて」とありますが、「巌」とは、大きな石、岩石のことです。すなわち、小さな小さなさざれ石が長年をかけて巌という大きな石になるまでの長い年月を表しています。
 小さな石が大きくなるなんて信じられないかもしれませんが、岐阜県春日村にあるさざれ石の成分は炭酸カルシウムや水酸化鉄が主成分で、小さな石と石の間にこのような成分の石がはさまると、雨などで溶けて、また乾燥してくっつくという作用を繰り返して、石同士がつながって、大きくなることが考えられるそうです。
 学術的には「石灰質角礫岩」という名称があり、雨水によって石灰石の成分が溶け出し、粘着性のある乳状液(鍾乳石と同質のもの)が表面に流れ出し、周辺の小石をつなげることがあることが分かっているそうです。
 同じ作用でできた「巌となったさざれ石」は全国各地に存在しており、いずれも神聖な力によって出来上がったものとして、神社などにまつられているそうです。多くは滋賀県と岐阜県境の伊吹山で算出するようです。
 国歌の君が代に歌われている「さざれ石」は岐阜県揖斐郡揖斐川町春日にある石だそうです。岐阜県揖斐郡揖斐川町春日にある「さざれ石公園」に祭られており、岐阜県の天然記念物に指定されています。



     茨城県の鹿島神宮にあるさざれ石です


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