タイヤのお話
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更新日:
 2008年6月28日







◎タイヤの話
 タイヤは車にとって非常に大事な部分です。安全性、走行性能、ドレスアップなどの視点から見ても無視する事はできません。タイヤが劣化すると、ブレーキがききにくくなる、滑る、燃費が悪くなる、等など良い事は全くありませんので日頃から気を付けておきましょう。

・タイヤの成分
 タイヤは何でできていると思いますか?「ゴム」でできていると思いますね。しかし、輪ゴムを思い浮かべれば分かるとおり、ゴムだけではタイヤとして使うための強度が足りません。そこで、タイヤに強度を持たせるために“カーボンブラック”と呼ばれる「粒子状の炭素の粉」を混ぜています。炭素(カーボン)は、ダイヤモンドの成分であることから分かるとおり、非常に固い構造を持つことができます。つまり、タイヤが黒いのは、カーボンブラックの色のせいなのです。
 現在では、カーボンだけでなく、“シリカ”なども使われています。シリカとは、二酸化ケイ素のことで、ガラスの原料や、光ファイバーなどの原料として利用されているものです。シリカには、高い補強性があり、透明、明色配合が可能なため、各分野のゴム製品に使用されています。シリカは、タイヤの「グリップ力」を向上させる効果があります。特に「ウェットグリップ性」に優れていて、さらに「省燃費」なのです。

・タイヤの交換時期
 人間と同じようにタイヤにも寿命があります。新品時には6〜8mmの溝がありますが、「発進(加速)する時」、「減速する時」、「カーブを曲がる時」などに、少しずつ減っていきます。そこで、タイヤ交換の目安となるのがスリップサインです。
 スリップサインは、タイヤ側面6箇所に印されている△マークからトレッド面を辿って行くとあります。スリップサインは、タイヤの溝の深さが1.6mm以下になると延長線上にラインとして現れ、交換時期を教えてくれます。
 法規上、1.6mmまで使用できますが、高速道路での使用は溝の深さが3.5mm以上あった方が安全なので、できるだけ早い交換が良いでしょう。
 一般的に、3〜4万kmの走行で交換時期に達しますが、乗り方によっても大きく変ります。磨耗が進むほど雨天走行時、高速走行時のブレーキの制動距離に影響が出ますので、早め早めの交換を心がけましょう。
 また、溝は充分でも、ゴムが劣化してタイヤのサイド等にひび割れが見られる場合も交換するべきです。劣化したタイヤを使用することは、様々なトラブルや事故の原因になります。

・スタッドレスタイヤ
 冬季に多くの人が使用するスタッドレスタイヤは、雪道や凍った路面でも安心して走行できるタイヤです。しかし、凍結し、濡れた路面では性能を発揮できない事もあるので、過信は禁物です。
 メーカーごとに特徴がありますが、一般的に、スタッドレスは柔らかさが命です。ゴムは年数に応じて日々硬化していきます。新品同様に溝があったとしても、硬くては性能が発揮できません。
 スタッドレスタイヤには、新品の溝の深さから半分のところに“プラットフォーム”と呼ばれる磨耗サインが設けられています。このプラットフォームが現れたら、冬用タイヤとして使用することはできませんので、夏用タイヤとして使うと経済的だと思います。



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