陶磁器の歴史のお話
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更新日:
 2008年6月28日


◎陶磁器の歴史

・大昔から現代まで
 約12,000年前、縄文時代です。彼らは、野焼きによって、土器を焼いていました。縄などで、模様をつけてあり、それが特長となって、縄文式土器と呼ばれています。それから、弥生式土器、土師器(はじき)と、土器の時代は、数千年も続きました。ちなみに、焼成温度は、700℃から1,100℃くらいでした。
 5世紀頃、土器に革命的な出来事が起こるのです。それは、朝鮮半島から伝えられました。窯を使う事によって、焼成の温度が、1,200℃くらいで焼けたため、土器よりも数段硬く、丈夫に焼き上げる事が出来たのです。同時に、轆轤(ろくろ)の技術も伝えられました。このことによって綺麗な丸いお皿などが大量に出来るようになりました。この頃の陶器を須恵器と呼びます。また須恵器では、主に生活雑貨(壺、甕、すり鉢など)が焼かれていました。
 10世紀〜11世紀頃、焼き物に釉薬をかけて焼く方法が伝えられてきました。瓷器(しき)と呼ばれています。そして、この頃、朝鮮半島からは、青磁が輸入されるようになりました。
 この頃から、陶器は各地で作られるようになってきます。備前、信楽、瀬戸、その後、有田など、各地で盛んに作られるようになりました。
 また江戸時代に入り、磁器の生産も盛んになってきました。朝鮮半島から陶工を招いて、九州の有田で磁器の生産がはじまったのです。有田の磁器は、有田焼や伊万里焼などです。そして、その技術は広く各地に伝えられていったのです。
 明治時代に入ると、陶磁器生産は工業化され、工場で大量に生産されていきました。この頃から、ガス窯や電気窯が作られています。
 そして現代、技術的にも進歩した陶磁器は、ファインセラミックとして色々な製品に役に立っています。例えば、セラミック製の包丁、人工関節、人工歯根など、またパソコンや携帯電話の中にある素子を保護する部品など。ファインセラミックは、焼成温度を細かく制御する事によって、焼き上がりの寸法を狙った通りの寸法に出来るのです。そのため、精密機械の部品などにも使えるのです。

・陶器



・磁器




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