サンバー、サンバール

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更新日:
 2008年1月24日



◎サンバー、サンバール、サーンバール(sambar)(2004年7月13日)
 インドに限らず中国でもそうなのですが、都会には美味しい料理が沢山あるのですが、地方に行くと、なかなか口に合わないということが多くなります。中国でも、北京や上海などは非常に美味しい料理が多いのですが、車でたった1〜2時間走っただけの地方都市に宿泊すると、例えホテルの食堂や有名な料理店でも油がきつかったりして、日本人の私には美味しくないと思うような料理しかないという状況になることが多いです。
 インドでは何を食べてもカレー(日本で言う「カレー」という料理はないのでしょうが、見た目も味も、いわゆるカレーの仲間という料理)なので、どこに行っても食べものが口に合わないなんてことは無いと思っていたのですが、そういう訳にはいきませんでした。まあ、カレーなら、いろいろな味の違いがあっても「不味い」ことはない、という勝手な思い込みが間違いなのですが。
 インドでホテルに泊まって食事をすれば、正式な料理名は別として、チキンカレー、マトンカレー、豆カレー、野菜のカレー、キーマカレーなど、多くの料理がカレーの仲間で、それなりに口に合うものです。(当然、カレー以外にも揚げものなどもあります。)もちろん、材料の好き嫌いなどによって、あまり好みではないカレーもありましたが、何種類かの料理があれば、そのうちのいくつかは食べられる料理というのが当たり前だと思っていました。
 ところが田舎に行くと、そうではないのですね。チェンナイ(Chennai)から車で4時間も走って行ったネロール(Nellore)という町は大変でした。チェンナイは大都市ですから、日本食料理もあるし、中華料理や韓国料理の店もあって、食べるものが口に合わないなんてことはありません。ネロールには1軒しかホテルがなくて、そこに泊まる以外の選択肢は無かったのです。例えインターネットができなくても、お湯がぬるくて、時々、出が悪くなっても仕方がないのです。
 そこの朝食は、いわゆるビュッフェだったのですが、4〜5種類しかない料理の全てが、口に合わないのです。見た目も、今まで知っている料理とは違っていたようでした。どれも、少し口にしただけで、もう食べたくない、といった感じだったのです。そんな中、何とか食べることができた料理がサンバーだったのです。一応、料理の前に名前が書かれた札があって、「sambar」と書かれていたのですが、この文字が嬉しく感じられました。
 このサンバーは、ハイデラバード(Hyderabad)やチェンナイ(Chennai)のホテルでも食べたことがありました。もちろん、店によって味付けが異なりますが、どこでも、比較的、口に合う料理だったのです。少し、試してみると、今までの味とは、大きく異なっていて、日本人の口には合わない感じです。しかし、他の料理に比べれば、まだマシで、何とかこれをすすりながら御飯を食べたのでした。
 調べてみると、実際には「サンバール」や、「サーンバール」と言うようです。南インド料理で、野菜を煮込んで作られるスープだそうです。野菜はナス、大根、オクラ、カボチャなど、季節ものが多いようです。
 もちろん店によって、美味しくないサンバーもあるのでしょうが、今まで口に合わないサンバーには出会ったことがありません。私にとっては、「南インドで食事に困った時(口に合う料理が無い時)にはサンバーを探す」というのが最後の手段(何とか食べられる料理を探す)になりました。




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