アサリ、浅蜊、蛤仔、鯏、あさり
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更新日:
 2020年4月26日







◎アサリ(2020年4月26日)
 アサリ(浅蜊、蛤仔、鯏、英:Japanese littleneck, Manila clam、学名: Ruditapes philippinarum)は、異歯亜綱マルスダレガイ上科マルスダレガイ科に属する二枚貝の一種です。広義にはアサリ属に属する二枚貝の総称で、日本ではヒメアサリ(学名:Ruditapes variegata)もアサリと呼ぶ場合が多いようです。
 最大殻長が6cmほどになる二枚貝で、貝殻の模様は横しまや様々な幾何学模様など、非常に変異に富み、色も黒無地、白黒、白茶、茶色無地、青無地、青白など多様で、同じ模様をした個体はないと言って良いくらいに多様性に富んでいます。ただし、北海道の個体は大型で貝殻には目立った模様がなく、一様に黄褐色がかった色をしているそうです。
 日本、朝鮮半島、台湾、フィリピンまで広く分布しており、地中海(アドリア海とティレニア海)、フランス(ブルターニュ地方)、ハワイ諸島、北アメリカの太平洋岸に移入されています。汽水状態を好み、成貝は海岸の潮間帯から干潮線下10mほどまでの、浅くて塩分の薄い砂、あるいは砂泥底に分布しています。
 日本では古くから食用とされ、貝塚などから数多くの貝殻が出土しています。現在では潮汁、酒蒸し、味噌汁、和え物、しぐれ煮などの他、ヴォンゴレスパゲッティやクラムチャウダーの具などにも用いられています。
 1960年代は全国で年間約10万トンの漁獲量がありましたが、1980年代の14万トンをピークに減少していき、1994年には5万トンになっています。減少の原因は乱獲や生息域の埋め立てなどの他、富栄養化や水質汚染に伴う環境悪化(青潮)、ナルトビエイによる食害、輸入稚貝を原因とするパーキンサス原虫の感染に伴う繁殖力の低下など、様々な要因が指摘されているそうです。
 アサリは、貝類の中でビタミンB12の含有量が一番多いそうです。またカルシウム、マグネシウム、鉄分、タウリンも多く含んでいます。水煮缶では、カルシウムは生の約2、鉄分は10倍、リンは約3倍、多く含まれているそうです。
 ただし、ビタミンB1を破壊する酵素であるアノイリナーゼを含んでおり、生食は危険です。アノイリナーゼは加熱によって失活するため、生食しないかぎり安全です。
 アサリを調理する前に、死んでいる貝は外した方が良いです。一緒に料理をしてしまうと、香りが悪くなってしまう、味に濁りが出るなど、せっかくの美味しい料理を駄目にしてしまいます。そこで貝を両手に何個か持って、貝同士をこすり合わせます。これを何度か、繰り返すと、死んでいる貝は少し開いてくるそうです。貝柱は筋肉で、その力で貝殻を引き付けているのですが、死んだ貝には、その力がないため、貝殻が開くそうです。この貝は食べずに捨てるのが良いそうです。
 また、砂抜きをする際は、貝同士が重ならないようにすることが重要です。貝が重なってしまうと、上の貝が吐いた砂を下の貝が吸ってしまい、砂抜きがきちんとできなくなってしまいます。平たいバットに広げて砂抜きをさせることが重要です。
 最後に常温で半日、置いておくと旨味がアップするそうです。浅利は冷たい海で生活しているため、常温にさらされると死を感じ、死なないために体内にエネルギーをためるそうです。そのエネルギーが旨味として作用するため、美味しくなるそうです。




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