粉瘤のお話

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更新日:
 2008年6月28日



◎粉瘤(ふんりゅう)
 症状は皮膚の下に大豆大からクルミ大の弾力性のある腫瘤を生じるのが特徴です。時には化膿したり、自壊して悪臭を伴う内容物が出てきます。
 粉瘤は、またの名をアテロームとか、粥腫とかいわれる良性の腫瘍です。ちょうど皮膚の下にボールのような塊があり、ボールの内側は細胞で裏打ちされています。この細胞が粥状のものを分泌し、これが中に詰まって弾力性をもつ球状を呈します。
 時々、皮膚の上から孔が開いて押すと、臭い白味がかった内容物がでることがあります。時にこの孔や毛孔から細菌が入り、感染を起こしますが、膿と内容がでると見掛け上は治癒したように見えます。しかし、ボールは潰れただけで孔が塞がるとまた、元どおりの状態になります。本当に治すには球状の腫瘤を袋ごと摘出するほかはありません。
 体質的に出来やすい人があり、男性に多く、顔、背部、臀部は好発部位になっています。頻繁に繰り返す場所があれば、摘出することも考えるべきかもしれません。消極的には、抗生物質を内服するほかありません。
 いずれにしても、アルコールは感染を助長しますので、赤みや腫れがでたら厳禁です。感染を防ぐには汗などに注意するくらいです。残念ながら出来なくする方法はないようですし、食事療法もありません。悪性変化はありませんので、安心して良いと思います。



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