接着剤のお話

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更新日:
 2008年6月28日



◎接着の原理(1997年7月30日)
 接着の原理は、分子間力とアンカー効果と言われています。
@被着体の分子と接着剤の分子の間に働く分子間力でくっつく。
A接着剤が被着体の表面のでこぼこに引っかかって、かすがいのようになり、接着する。
 すなわち、液状であることと、固まることが接着剤の条件となります。

◎接着剤の種類(1996年12月30日)
 合成系の接着剤は、大きく三つに分類することができる。
@熱で溶かし、冷やして固めるもの。酢酸ビニール系の接着剤。製本や靴の製造に利用されている。
A家庭用のゴムのりタイプのもの。溶かし込まれたアセトンやトルエンなどの溶剤が蒸発し、粘着性の高分子が徐々に固まり、接着作用をする。紙や木、プラスティックを張り合わせるゴム系、エステル系の接着剤。
B重合反応を起こして、固まる瞬間接着剤や樹脂系の接着剤。重合とは、同時に複数の化合物分子が結合すること。分子の結合力で、強固な接着力を発揮する。
 瞬間接着剤は、シアノアクリレートと呼ばれる溶液状の化合物からできている。湿気や水分にであうと、双方の物質内部に染み込んだ溶液成分が瞬時に重合して固まり、強力な接着力を発揮する。

◎瞬間接着剤(1997年7月30日)
 主成分はシアノアクリレート。ごくわずかな水分によって瞬間的に高分子化して固まる性質がある。使用するとき、接着剤の量が多いと、反応に時間がかかり、瞬間的に接着できない。
 人体には無害なため、外科手術で血管の縫合にも利用されることがある。ギタリストが爪の保護のために使用することもある。
 指と指をくっつけてしまった場合、市販のはがし液を利用する。主成分はアセトン。アセトンが含まれているマニキュアの除光液でも良い。また、ぬるま湯につけながら、少しずつもみほぐしてはがすことも可能。

 

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