シャボン玉のお話

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更新日:
 2000年11月3日



◎シャボン玉がキラキラ光る理由(2000年10月9日)
 シャボン玉の泡の構造は、石鹸や洗剤の界面活性成分が水の分子を外側と内側からはさむという二重膜構造になっています。つまり、二重の膜の間に水が閉じ込められています。この二重の膜に太陽光があたると、外側の膜にあたって反射した光の波と、内側の膜にあたって反射した光の波とがぶつかりあって「干渉」という現象が起きます。反射した2つの光の波の波長が一致すれば、その光は強められます。つまり太陽光の7色のうちのいくつかの色は強められて、シャボン玉の外へ出て行きます。
 ただし、シャボン玉は一定の状態ではありません。重力によって水分子も下方向に移動しようとしますし、界面活性剤は、それを元に戻そうとします。このためシャボン玉の表面は水の膜の厚さ、界面活性剤の膜の厚さは、揺れ動いています。
 このため干渉によって強められる光の色は、常に変化します。干渉される光の色は、膜の間の光の道のりが長くなったり、短くなったりすることで色が変化します。この結果、虹のような干渉の色が起き、また変化し続け、キラキラと光ります。



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