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更新日:
2000年2月3日
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◎米の収量(1995年11月27日)
稲の収量は10アールあたり、およそ400kgくらいだそうです。親2人、子ども1人の家で1ヶ月、およそ10kgの米を消費するから、ようやく3家族を1年間、養える程度の量だそうです。(育ち盛りの男の子がいたら、無理です。)
10アールは、1000平方メートルです。横幅10メートルかける100メートルです。陸上の公認競技場で考えると、直線部は9レーンで幅が11.25メートルなので、オリンピックなど陸上競技の100メートル走で選手が走っている、あの広さで核家族3~4家族を養える米が獲れるというイメージです。
当然、地域、環境、稲の種類によっても変わりますので、多く獲れる場合は500kgくらいになるようですが、有機肥料だと収量はかなり減るようです。
ちなみに、現在の収量は日本国内での品種改良や栽培技術の進歩の結果であり、平安時代では状態が良い水田でも1000平方メートルあたり120kg程度だったと考えられているそうです。さらに時代を遡った約2400年前、縄文時代末期とみられる国内最古級の宮崎県都城市の坂本A遺跡で行われた調査結果では、平安時代の1/5程度だそうです。すなわち1000平方メートルあたり24kg程度の収穫量ということです。ただ、この遺跡での水田の面積は約500平方メートルだったそうですので、年間の収量は、たったの12kgです。常食として食べる量ではないことから、儀礼用など、特別な食糧として栽培していたのではないかと考えられているそうです。
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