現存12天守、現存天守
  メニュー 

 TOPページ 

 日本情報 

 海外事情 

 辞典 

 粉体用語辞典 

 医学の話 

 科学の話 

 食品の話 

 知識の宝箱 

 メモ帳 

  


更新日:
 2019年4月14日


◎現存12天守、現存天守(2019年4月14日)
 「現存天守(げんそんてんしゅ)」、あるいは「現存12天守」とは、日本に現在、残っている城の天守のうち江戸時代または、それ以前に建設され、現代まで保存されている天守のことです。
 かつて日本には2万5000以上の城があったと言われていますが、現在、一般的に見学できる城は200城ほどです。そのうち江戸時代以前からの天守が現存しているのは、たったの12城です。江戸時代には、全国に170箇所はあったと言われていますが、江戸時代の「一国一城令」で多くの城がつぶされ、江戸末期から明治にかけての戦乱や明治政府による「廃城令」、また天災や第二次世界大戦での戦災などによって、数多くの城郭が失われ、今や江戸時代以前に建造された天守が現代に残っているのは、全国で12城しかありません。これらの城のことを「現存12天守」と呼んでいます。
 現存天守は、必ずしも創建当時の建物をそのまま保存されているものということではありません。修復などを繰り返しつつ、ほぼ創建当時のままを維持してきたもの(姫路城、彦根城)、現存天守が在籍していた城が存城であった当時に再建、改築されたものがほぼそのまま残っているもの(犬山城、松本城、高知城、松江城など)、付属する一部の建物を焼失または改築されたもの(宇和島城)、明治維新以降に保存されるまでの経緯で付属する建物を撤去、または損失したことにより主に主体のみが保存されることになったもの(備中松山城、松山城、弘前城、丸亀城など)、損失したが遺材を組み直して再建されたもの(丸岡城)など、いろいろなパターンがあります。この括りには存城当時、御三階櫓などと呼ばれていた櫓で「事実上の天守」も含まれています。
 これらの天守は、貴重な歴史的文化遺産として国により国宝や重要文化財の指定を受けています。該当する城郭は次の通りです。弘前城(青森県)、松本城(長野県)、丸岡城(福井県)、犬山城(愛知県)、彦根城(滋賀県)、姫路城(兵庫県)、松江城(島根県)、備中松山城(岡山県)、丸亀城(香川県)、松山城(愛媛県)、宇和島城(愛媛県)、高知城(高知県)(「日本100名城」による順)の12の城です。いずれも文化財保護法に基づいて国宝か重要文化財に指定され、保存されています。
 このうち国宝に指定されている松本城、犬山城、彦根城、姫路城の4つの天守は「国宝四城」(国宝城郭都市観光協議会による名称)と呼ばれています。また国の重要文化財に指定されている8つの天守は「重文八城」と呼ばれることがあります。

・丸岡城



・彦根城



・姫路城



・松江城



・丸亀城



・松山城



・宇和島城



・高知城




inserted by FC2 system