金型のお話
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更新日:
 2010年8月4日






◎金型(2010年8月4日)
 金型とは、金属、プラスチック、ガラスおよびゴムなどを使用した工業製品を生成するための特殊な工具のことです。
 金型を使用するメリットとしては、均一で高精度な製品が作れる、多量生産可能、加工費用が安価、短時間で製品の加工が可能、製品加工に熟練技術が必要ない、生産を自動化できる、装置や設備の導入が容易などが挙げられます。
 一方、デメリットとしては、金型自体を作るのに費用と時間がかかること、金型自体を作る技術が必要などが挙げられます。
 金型には大きく分けて、ダイ(Die)とモールド(Mold)の2種類があります。この2種類は、用途、機能、構造や加工方法が大きく異なります。以下に簡単に説明します。

1. ダイ(Die)の種類
・プレス金型
 自動車のボディや電気製品の機構、変わったところでは硬貨(コイン)などに用いられる金型です。ダイの中でも代表的な金型です。このプレス金型をさらに細かく分類すると、「絞り型、曲げ型、抜き型、寄曲型」などに分けることができます。

・鍛造型
 自動車などの駆動部品などを作るときに多く用いられる金型です。加熱した金属に圧力を加えることで形を作ります。加工時の材料や金型温度によって熱間鋳造、温間鋳造、冷間鋳造に区別されます。

2. モールド(Mold)の種類
・射出成形型
 プラスチックなどの熱可塑性の樹脂を加熱して溶融させ、金型内部で加圧および冷却させることで製品を作ります。生産性が非常に高く、低価格なのが特長で、多くのプラスチック製品が射出成形とその金型で作られています。その代表がプラモデルや携帯電話の外装などです。

・圧縮成型
 粉末状の樹脂を計量したあと、金型に樹脂(材料)を入れて加圧および加熱を行う成形法に用いられる金型。

・粉末成形型
 金属の粉を金型内部で圧縮して、固めることで製品を成形する際に使用される金型。

・ダイカスト型(die casting)
 アルミニウム、マグネシウムなど比較的融解温度の低い金属を溶かして金型に流し込み、成形を行う鋳造用金型。


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